'06年12月のジュゼッペ・ヴェルディ作 "Aida" 『アイーダ』の上演の記録です。

東大歌劇団の上演に関するデータ

総監督: 佐藤 礼奈

- キャスト -

アイーダ(S) 山本 摂子
ラダメス(T) 真弓 智也
アムネリス(Ms) 大野 紗和子
アモナズロ(Br) 伊藤 祐輝
ランフィス(Br) 菅野普
エジプト国王(B) 三好 隆憲
巫女(S) 永田 由樹
使者(T) 宮原 潤也


東京大学歌劇団合唱団
合唱指揮:中野雄介
女声安藤絵理 池山由香 飯野彩子 太田みのり 大野紗和子 奥村美紀子
神谷夏子 木村佐知子 黒岩美加沙 佐藤明奈 杉田葉月 高井翔海
永田由樹 原田真理子 水谷百合香 山下明子 山本摂子 和田礼佳
今井裕季子(*) 大野温子(*) 木曽蘭香(*) 笠原朋子(*)
高柳星佳(*) 升水治子(*) 宮本瑶子(*)
男性伊藤祐輝 王佳寅 菅野普 小柳毅鎭 雑古岳展 佐藤啓 中野雄介
夏秋嶺 真弓智也 溝口豪 水口皓介 宮原潤也 三好隆憲 森田賢治
青木貴義(*) 安藤悠太(*) 伊藤徹平(*) 桜井隆史(*) 関圭祐(*)
本城直紀(*) 升水満(*) 横西久幸(*)
(*)は賛助出演

東京大学歌劇団管弦楽団
コンサートミストレス:藏川瑠美
フルート 大槻千草 小西功祐 渡辺吉康 斎藤蘭(*)
オーボエ 森本美和子 臼井朝子(*)
イングリッシュホルン間下千冬(*)
クラリネット 張晋華 眞鍋瑛美 勝呂優介(*)
ファゴット 河崎聡 (*) 竹村勇治(*)
トランペット 川井如真 小室麻美 近藤啓太 宮腰一也 家合幹夫
一色亮子(*) 今井彩乃(*) 今井淳一(*) 大久保晶子(*)
大久保将史(*) 高関悠(*) 長南望(*) 成田明光(*)
ホルン 菅原大嗣 鳥山順丘 中村仁美 天野薫(*)
後藤晶子(*) 火山健二郎(*) 増田紘一(*)
トロンボーン 古東禎子 鈴木千穂 小田匠(*) 吉兼俊孝(*)
チューバ 平塚亮(*) 横山洋介(*)
チンバッソ 谷口健二(*)
パーカッション長岡優 柳下雄介 三枝明日香(*) 鈴木紋香(*)
ハープ 中村愛(*) 山浦文友香(*)
バイオリン 秋葉紀子 飯塚恵理 蔵川瑠美 佐藤千秋 鷲見隆史
東條真弓 三浦知雄 安東裕貴 市ノ渡佳明 奥本高行
川神裕 北口善教 佐々木晶子 高橋未来 冨永香保
ヴィオラ 井脇浩之 原田なをみ 樋野貴宏 益田志保
芳賀明子(*) 羽深宏樹(*) 山口真(*)
チェロ 穴田明生 川神千裕 鈴木幸寛 青木真理(*)
金山浩司(*) 小林浩希(*) 高橋裕之(*)
コントラバス 早川俊英
(*)は賛助出演

- 演劇系スタッフ -

演出 北篤佳
舞台監督 宮原潤也
大道具 菅野普 鈴木千穂 宮原潤也 夏秋嶺
水口皓介 近藤啓太 渡辺吉康
小道具 木村佐知子 伊藤祐輝 水谷百合香
冨永香保 原田真理子 安東裕貴
衣装 柳下雄介 高井翔海 水谷百合香 安東裕貴
原田真理子 山下明子 永田由樹 佐藤明奈
メイク 池山由香 山下明子 黒岩美加沙
照明 菅沼安奈 川井如真 眞鍋瑛美
音響 長岡優
字幕製作 飯塚恵理 佐藤千秋 安東裕貴 北篤佳
宣伝美術 飯野彩子 北篤佳 山本摂子
プログラム作成樋野貴宏


- Special Thanks To -

楽譜協力 トヨタミュージックライブラリー
衣装協力 声楽研究会
メイク協力 シナリー化粧品山下政子
字幕操作 近藤健一
受付 園直希 沼澤佳枝 宮川麻友子
撮影 湯野まり
舞台関連 木村康宏 根本翔 深川広樹 水野泉
三鷹市公会堂の皆さん


ものがたり

第一幕 第一場 エジプトの都、メンフィスの王宮

エジプトでは、隣国エチオピアとの戦争の準備が進められている。 若き軍人ラダメスが司祭長ランフィスと情勢を語り合っているところから物語の幕があける。

ランフィスが去った後、ラダメスは自分の胸に秘めた夢を歌う。 王女に仕える女奴隷アイーダを愛している彼は、エチオピア討伐軍の司令官を務め、敵を破って凱旋し、アイーダと結ばれることを夢見ていた。 そこへエジプト王女アムネリスが現れる。アムネリスはラダメスに惚れていて、夢見るラダメスの様子から、ラダメスが自分以外の誰かを好きなのではないかと疑念を持つ。 ちょうどそこへアイーダが現れ、ラダメスは動揺する。その様子を見たアムネリスの疑いと嫉妬の矛先はアイーダに向けられる。  

エジプト国王が招集した軍議が始まる。エチオピア王アモナズロ率いる軍勢がエジプトに侵入したという知らせが届いたのだ。 一同は戦いに向けて雄叫びをあげる。神託によって決まった司令官はラダメスであると告げられる。

戦争の足音が高らかに響く。 しかし、その足音はアイーダの心を引き裂くのだった。他人には隠しているが、アイーダはエチオピアの王女。 エジプトに捕らえられて身分を隠して生きているのだ。 アイーダは、恋人ラダメスと祖国が戦うという境遇の不幸を独り歌う。

第一幕 第二場 メンフィスの神殿

ランフィスとラダメスは、武運を願って祈りを捧げる。

第二幕 第一場 テーベの宮殿、アムネリスの居室

戦争はエジプトの勝利に終わった。アムネリスは凱旋式の準備をしている。 アムネリスは、祖国の不幸にうなだれるアイーダを問いつめる。 「ラダメスが戦死した」と嘘をついてアイーダを悲しませ、アイーダとラダメスが恋仲だという確信を得る。 アムネリスは嫉妬と怒りに震え、アイーダはなす術無く許しを請う。そこに凱旋式の歌声が聞こえてくる。

第二幕 第二場 テーベの広場

凱旋式が行われる。 神々とエジプトの栄光をたたえる市民たちが兵士たちを迎え、エジプト軍の勝利を祝って剣の踊りが披露される。 捕らえた捕虜が引き出される。その中に父アモナズロの姿を見つけたアイーダは思わず駆け寄る。 アモナズロは自分の国王の身分を隠し、ただの兵士であるように装って助命を乞う。 ランフィスと司祭たちは助命に反対するが、結局アモナズロを残して捕虜は解放される。 エジプト国王はラダメスに、褒美としてアムネリスと結婚し、後々はエジプトを治めるように命じる。 勝ち誇るアムネリス、驚くラダメス、絶望するアイーダ、それぞれの思いが、エジプトをたたえる大合唱の中に紡がれる。

第三幕 ナイルの岸辺、イシスの神殿の外

ラダメスとの婚礼を控えたアムネリスが、神殿で祈りを捧げる。 ラダメスに呼び出されたアイーダは、彼を待つ間、懐かしい故郷を思い出す。 そこに現れたアモナズロは再びエジプト軍と戦うために、エジプト軍の機密をアイーダに探らせようとたくらんでいた。 拒否するアイーダに迫り、ついに説得する。  

アイーダとの再会に喜ぶラダメスに、アイーダはエジプトから出て、共にエチオピアに逃れることを持ちかける。 アイーダの必死の説得に、ついにラダメスは祖国を捨てる決断をする。 二人で幸せになれると信じたのもつかの間、ラダメスはエチオピアへの抜け道を聞かれてエジプト軍の居場所を洩らしてしまう。 隠れて聞いていたアモナズロが現れ自分はエチオピアの王だと明かす。 アイーダに騙されたと思って愕然とするラダメス。 アモナズロとアイーダがそのままラダメスを連れて逃げようとしたところに、「裏切り者!」の声が響く。 アムネリスがすべてをみていたのだ。ラダメスは、アムネリスに襲いかかるアモナズロを制止し、彼ら親子を逃がす。 そして自分は司祭に捕縛されるのだった。

第四幕 第一場 王宮の広場

ラダメスは裁判にかけられることになった。 アムネリスは、ラダメスを連れてこさせ、自分を愛してくれるなら命を助けると訴えるが、ラダメスのアイーダへ一途な愛を曲げることはできない。 アムネリスの祈りもむなしく、ラダメスは自ら望んだ死刑の判決を受ける。

第四幕 第二場 神殿と地下

ラダメスは生き埋めにされ、もはや出口は塞がれた。しかしそこには、アイーダの姿があった。 二人は抱き合って死を迎える。神殿ではアムネリスが恋人の冥福を祈る。


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