'07年7月のジャコモ・プッチーニ作 "Madama Butterfly" 『蝶々夫人』の上演の記録です。



東大歌劇団の上演に関するデータ

2007年7月7日 於 武蔵野市民会館

総監督: 樋野 貴宏

- キャスト -

蝶々夫人(1幕)(S) 佐藤 明奈
蝶々夫人(2幕)(S) 木村 佐知子
ピンカートン(T) 宮原 潤也
シャープレス(Br) 横山 弘泰
スズキ(Ms) 山下 明子
ゴロー(T) 中野 雄介
ボンゾ(Br) 王 佳寅
ヤクシデ・ヤマドリ(Br) 夏秋 嶺
役人(Br) 水口 皓介
ケイト(Ms) 永田 由樹
蝶々夫人の母(Ms) 高井 翔海
蝶々夫人のいとこ(S) 水谷 百合香


東京大学歌劇団合唱団
合唱指揮:伊藤祐輝
女声奥村美紀子 神谷夏子 木村佐知子 栗原綾香
佐藤明奈 斉藤美樹 永田由樹 中西絵吏花 山元明日香
水谷百合香 三砂沙織 飯野彩子 山下明子 高井翔海
男性小柳毅鎭 雑古岳展 中野雄介 真弓智也
宮原潤也 横山弘泰 ナオキペーター 芝田陽治
王佳寅 菅野普 水口皓介 夏秋嶺


東京大学歌劇団管弦楽団
コンサートミストレス:秋葉紀子
フルート 小西功祐 大槻千草 渡辺吉康 石井崇也 中村彩
オーボエ 森本美和子 臼井朝子(*)
イングリッシュホルン間下千冬(*)
クラリネット 眞鍋瑛美 宮田理香 藤岡剛
バス・クラリネット張晋華
ファゴット 宮崎恭世 玉井紀子(*)
トランペット 家合幹夫 近藤啓太 宮腰一也
ホルン 中村仁美 黒岩美加沙 水谷洋平 森田春香 阿曽裕子(*)
トロンボーン 鈴木千穂 古東禎子 吉兼俊孝(*)
チューバ 安藤純平(*)
パーカッション長岡優 柳下雄介 三枝明日香(*) 大坪あかね(*)
ハープ 山浦文友香(*)
1stバイオリン 秋葉紀子 蔵川瑠美 佐々木晶子 東條真弓
吾妻さくら 冨永香保 椎名竜(*) 腰塚真依子(*)
2ndバイオリン 佐藤千秋 北口善教 安東裕貴 川神裕
鷲見隆史 高橋未来 久光孔世留 濤川洋平 今泉允聡
ヴィオラ 井脇浩之 益田志保 原田なをみ 本郷勇太
菅原佳奈子(*)
チェロ 穴田明生 片山実 鈴木幸寛 野島史暁
戸上亜美 小寺俊弘 新津藍(*)
コントラバス 小林浩希 早川俊英 徳永孝二(*)

(*)は賛助出演

- 演劇系スタッフ -

演出 伊藤祐輝
舞台監督 水口皓介
大道具 近藤啓太 王佳寅 久光孔世留 水口皓介
小道具 原田真理子 安東裕貴 飯野彩子 山下明子
衣装 山下明子 飯野彩子 佐藤明奈 永田由樹
メイク 山下明子 黒岩美加沙
照明 菅沼安奈 王佳寅 久光孔世留
音響 安東裕貴 穴田明生
字幕製作 佐藤千秋 安東裕貴
宣伝美術 飯野彩子 山下明子
プログラム作成冨永香保 眞鍋瑛美


- Special Thanks To -

ボイストレーニング 青木素子
ピアニスト 大石浩子 高井翔海 栗脇永翔
シュプルングフローリアン 永田由樹
着付け指導 山元明日香様ご母堂
メイク協力 黒岩美加沙
照明操作 東泉様
字幕操作 北篤佳
受付 栗脇永翔 森田賢治 池山由香
撮影 市ノ渡佳明
子役 佐藤璃子
舞台関連 武蔵野市民文化会館の皆さん

ものがたり

第一幕 長崎


(オーケストラピットの様子)

舞台は長崎、明治の初め。家では婚礼の準備が進んでいる。
武家の娘、蝶々さんが斡旋人ゴローの仲介で米海軍士官ピンカートンと結婚することになったのである。
ピンカートンがゴローに家や召使スズキの紹介を受けていると米領事シャープレスが訪れてくる。
この結婚は遊びに過ぎない、そのうちアメリカ人の本当の妻を娶るのだ、と軽口を叩くピンカートンにシャープレスは蝶々夫人の思いは本気だから裏切ってはいけないと忠告する。


(結婚式の前に蝶々の決意を表明しているところです。)

やがて、蝶々さんが友達と共に現れ結婚式が始まる。


(二人の愛の巣で結婚式が執り行われます。)

彼女はこの結婚のために密かにキリスト教に改宗したことをピンカートンに打ち明ける。
平穏に婚礼が進んでいるところに僧侶であるおじのボンゾが血相を変えてやってくる。蝶々さんがキリスト教に改宗したことを知ったのである。 一同は騒然となり、蝶々さんとの絶縁を宣言しその場をあとにする。
傷ついた蝶々さんだがピンカートンの優しい言葉に元気を取り戻し、甘い初夜のシーンとなる。(愛の二重唱)


(孤独な蝶々とピンカートンの愛の二重唱♪)

 

第二幕 第一場 3年後の長崎

蝶々さんと召使スズキが2人で家にいる。
ピンカートンはもう戻ってこないと口にするスズキに対して蝶々さんは彼が戻ってくるという信念、彼を待ち続けるという決意を語る。(アリア ある晴れた日に)
そこへ領事シャープレスが現れる。ピンカートンからの手紙を預かってきたのだ。
手紙の内容を話そうとするシャープレスだが、話はかみ合わない。
そこへ蝶々さんを手に入れんとする富豪ヤマドリがやってくる。蝶々さんはヤマドリらに改めて自分がピンカートンの妻であることを力説してみせる。
ヤマドリが帰るとシャープレスは蝶々さんを呼び止め、いよいよピンカートンからの手紙を読み上げる。
彼が帰らないかもしれないことをほのめかすと蝶々さんは心の底から動揺し、ひとりの子どもを彼に見せる。
ピンカートンとの間に子どもができていたのである。同情したシャープレスがその場をあとにしたところにゴローがスズキに追いかけられてくる。 子どもの父親は誰だかわからない、などと言いふらしていたというのである。
蝶々さんは憤怒しゴローは足早に逃げ去る。
突然、大砲の音がする。単眼鏡を取り出した蝶々さんはピンカートンを乗せたアブラハム・リンカーン号の寄港を知る。
喜びに動かされた蝶々さんはスズキとともに庭の花を家にまく(花の二重唱)。
化粧をし、ピンカートンの帰りを待つうちに夜が更けていく。


第二幕 第二場 翌朝

結局ピンカートンは戻ってこなかった。
蝶々さんが休みを取りにいくと、シャープレスとピンカートンが訪ねてくる。それに正妻となったアメリカ人ケイトを連れて。
子どもを引き取りにきたのだった。スズキに説得を頼むシャープレスの一方でピンカートンは後悔の念に嘖まれその場を逃げるように立ち去る。(アリア さらば愛の家)
そこへ蝶々さんが現れケイトの姿を目にする。すべてを悟った蝶々さんは1時間後にまた来るように、そうしたら子どもを引き渡すと告げる。
部屋に戻った蝶々さんは父の形見の日本刀を取り出す。
その刃には「名誉に生きられなければ名誉をもって死ぬ」と書かれていた。
蝶々さんは子どもに別れを告げ(アリア かわいい坊や)、自ら命を果てる。


(ピンカートンに捨てられた蝶々が二人の間に出来た子供を嘆くシーン。)


(蝶々はとうとう死を覚悟します。)


(自害(享年18歳))


カーテンコール☆



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