2013年の公演『カルメン』の記録です。

東大歌劇団の上演に関するデータ



第38回公演 G.ビゼー作曲 歌劇『カルメン』
プロスペル・メリメの小説『カルメン』に基づきアンリ・メイヤックとリュドヴィク・アレヴィ作詞
2013年1月6日 開場14:30 開演15:00 サンパール荒川 大ホール
入場無料(カンパ制)・全席自由
台詞付きフランス語上演 日本語字幕付き

- 演奏 -

総監督・指揮: 山内 亮輔
演出:開出 雄介
合唱指揮:中野 雄介

- キャスト -

カルメン(Ms)   大島 麗子
ドン・ホセ(T) 井藤 航太
ミカエラ(S)   関 菜央美
エスカミーリョ(Br)  杉戸 亮介
スニガ(Bs) 赤木 恭平
モラレス(Br/T) 田中 拓風
ダンカイロ(Br/T) ワリントン ターマリヤブット
フラスキータ(S) 鈴木 香央莉
メルセデス(Ms) 佐々木 優
レメンダード(T) 比治 雅祐


東京大学歌劇団合唱団

東京大学歌劇団管弦楽団

蕨少年少女合唱団


サンパール荒川へのアクセス


[都バス]
・JR日暮里駅東口より里22亀戸行き → 荒川区役所前下車 徒歩2分
・JR西日暮里駅より草63浅草雷門行き → 荒川区役所前下車 徒歩2分
[都電荒川線]
・東京メトロ千代田線町屋駅より都電荒川線乗換 三ノ輪橋方面 → 荒川区役所前下車 徒歩2分
[東京メトロ]
・日比谷線三ノ輪駅下車 南千住方面改札を出て明治通りを王子方面へ徒歩12分(荒川警察署向い)


ものがたり

昼間は工場で働き、夜はジプシー仲間と盗みに勤しむ、そしてこれ以上なく魅力的な女、カルメン。 街を歩けばそれだけで男たちの熱い視線を浴びる彼女は、しかし、ふとした瞬間に目にとまった、一人の誠実そうな兵士ドン・ホセにどうしようもなく心惹かれてしまう。 一方でドン・ホセも、目が合った瞬間から、自分の心が彼女を想うのに抗うことができないだろうことを予感していた。 乱闘騒ぎで逮捕されたカルメンを連行するのを命じられたドン・ホセは彼女をわざと逃してしまい、そのため投獄されてしまうことになる。

牢から出たドン・ホセは躊躇しながらも結局彼女の元へ訪ねていく。 お客が誰もいなくなった夜の酒場で、二人は不器用に愛を語るのだった。 そのとき、なんとドン・ホセの上官が現れ、カルメンに求愛する。 対抗心に駆られたドン・ホセは上官に刃向かい、それはそれまで彼が生きてきた軍隊での人生を捨てなければならないことを意味した。 そうしてドン・ホセは、ジプシーの一員としての人生を歩み始める。

ジプシーの一員としての彼は、とことん仕事に向いていなかった。 盗みに要求される大胆さと罪悪感を上手く処理する抜け目なさを、彼は持っていなかったのだった。 カルメンは苦しみ、悩むのだが、彼女には盗賊の生活を捨てることはできない。 ドン・ホセを守るために、彼女は彼と離れることを決意する。 しかし、自分自身でも、そんなに事がうまくいくと信じていなかったに違いない。 彼女は悲劇を、自分とドン・ホセのもとに、着実に手繰り寄せ始めることになる。


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